おかえりと言えるその日まで 山岳遭難捜索の現場から-中村 富士美
奈良の山頂にボルダーがあるってのをどこかで見て、
再度検索中に、初登者はけんじりさん!
で更に岩情報探してる時に見つけた↓
中村富士美
『「おかえり」と言える、その日まで』おもろい!これは名著!!
著者が山でオロク(死体)を偶然2体も発見することから話は始まる。
Wさん捜索中に、6日前に骨折して遭難していた別の生存者を発見したり、別のオロクを発見したり、色々発見しすぎやろ!
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— 辺境クライマーけんじり (@kenjiri) April 18, 2024
気になったので、超絶久しぶりの図書館でお取り寄せ。
この辺りではあんまり人気ないのかな?新刊?めっちゃ綺麗やった。
発見の鍵を握るのは、行方不明者の「癖」。プロファイリングによる捜索実話。「せめてお別れだけでもしたい」–いくら探しても見つからないという家族から依頼を受け、著者は山へ向かう。たとえ身近な低山でも、運命の分かれ道は登山道の随所に潜んでいるのだ。家族のケアをしながら丹念に話を聞き、プロファイリングで消えた足跡を辿る6つのエピソードby出版社
捜索が打ち切られ、その後に依頼を受け、捜索する民間団体の実話。
看護師さんで、山のプロではない筆者の目線が、登山で迷った人の目線に近くて、山のプロがこんな所で遭難しないやろっと思う普通の会年がなく、1番非難した人に近く、発見にも繋がっていた。まさかのところで、人は迷い、帰れなくなる。
ケースとプロファイリングが6件あるんですが1番衝撃的だったのが、前日の強風で、山頂の看板の角度がかわり、矢印が違う方向に向いていたため、道に迷い、帰らぬ人に。衝撃。そりゃ、看板信じてしまうよなあ。
あと、捜索費用は1日1人3万円×人数×日数。
残されたご家族にもケアが必要と、残された家族にはありがたい団体なんだなと思いました。
どんな人か性格によっても遭難するタイプが分かれるのが不思議だ。
ご家族に話を聞くとご家族の心の負担も少しか軽くなり、
捜索の役に立つ情報もささいでも手入る。
見つからない=いつか生きてひょっこり帰って来るんではないかと言う淡い期待と、もし亡くなってるんだったら、1秒でも早く自分の元に帰ってきて欲しいという、思いの両方に挟まれる。いざ、発見されると、淡い期待は打ち砕かれ、亡くなってるという、現実に向き合わないと行けなくなる。その現実に向き合うには、心の準備が出来ていない。この葛藤が凄く響いた。
早く帰って来て欲しいと願いながら、捜索日数が増えると、捜索費も増え、負担ににもなる現実。
入山届と山岳保険は、自分の為でなく、残された家族の負担のものでもあるんだなあ、と深く心に残った。
https://bookmeter.com/books/20948852
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